GriStar Series グライスター シリーズ プロのための自動工具研削盤

自動工具研削盤GriStarシリーズで「ドリル」を再研磨する1(はじめに)

公開日:2020/12/09  更新日:2021/01/07

今回は自動工具研削盤「GriStar」シリーズでのドリル再研磨の方法を説明していきます。ドリルはバリエーションが多いので数回に分けて説明しますので最後までよろしくお願いします。

スタート画面について

GriStarの電源をONにすると、しばらくして下のような「スタート」画面が表示されます。

(画像はGriStar Multi 5 Axis)

・「START」ボタン … 機械原点位置のセットを行い、運転できる状態にします。

・「メンテナンス」ボタン … メンテナンス時に使用します。

・「ウォームアップ」ボタン … 暖気運転を行います。

・「シャットダウン」ボタン … 終了して電源をOFFにします。

電源を入れたらまずはウォームアップを行ってください。摺動部の潤滑を行い機械精度を安定させます。

ウォームアップが終了したら、「START」ボタンを押します。原点復帰動作が終了したら研削動作ができるようになります。

 

工具タイプと砥石の選択

研削したい工具タイプを設定する場合、まずは左上の工具形状のイラストが描かれているアイコンをクリックします。

(画像はGriStar Multi 5 Axis)

クリックすると、砥石設定画面に移行します。

この画面の上部に、研削可能な形状のアイコンがいくつか表示されていると思います。そのアイコンの中から「ドリル」を選択します。

工具材質、砥石形状を選択し、砥石寸法を確認してください。

ドリルだけに限りませんが、砥石寸法が正確に入力されていないと正しく研削できませんし、著しく寸法が入力と異なる場合は砥石や機械自体の破損につながりますので注意してください。

入力が終了したら「OK」ボタンをクリックしましょう。元の画面に戻ります。

 

新規工具データ作成

工具タイプと砥石の選択が終了したら、研削する工具の形状を入力していきます。

まず画面左下の「新規工具データ作成」ボタンを押してください。(GriStarSPの場合、右下のオプションボタン→新規工具データ作成)

分かりやすい名称を付けて「OK」ボタン。

形状選択ウィザードが表示されるので、「逃げ形状」「径」「先端角」を入力して「OK」を押してください。

工具データの詳細入力画面が表示されたと思います。先ほどの形状選択ウィザードで入力されたデータ以外は、一般的な設定に自動でセットされています。

研削する工具によってはここからパラメータの微調整を行うことになりますが長くなりますので今回はこの辺で終了です。

次回は、ドリルの逃げ面形状についてご説明します。

 

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